漫画「鬼滅の刃」の全巻全話ネタバレシリーズ、今回は第4巻です。
3巻からは善逸や伊之助もよく出るようになり、鼓の鬼・響凱(きょうがい)を倒して新章へ!といったところですね!
これから「鬼滅の刃」を読むぞという方はもちろん、3巻の続きをおさらいしておきたい、ちょっと振り返りたいなという時にどうぞ!
鬼滅の刃4巻「強靭な刃」全話ネタバレ(26話〜34話)
- 26話「素手喧嘩」
- 27話「嘴平伊之助」
- 28話「緊急の呼び出し」
- 29話「那田蜘蛛山」
- 30話「操り人形」
- 31話「自分ではない誰かを前へ」
- 32話「刺激臭」
- 33話「苦しみ、のたうちながら前へ」
- 34話「強靭な刃」
26話「素手喧嘩」
屋敷の前ですやすや眠る善逸。
・・・と思ったら、部屋が変わった衝撃で二階から落ちたんだと正一が教えてくれました。
足音がしたと思ったらあの猪が、炭治郎の箱めがけて突進してきたのです!
そしてその猪は、最終選別で誰よりも先に入山し下山した、5人目の合格者でした!
善逸は聴覚が優れています。
あらゆる生き物から音が聞こえて、考えていることまで分かりました。
そして、この箱の中に鬼がいること、でもそれは炭治郎の大事な存在であることも知っていたのです。
普段はあんな善逸ですが、洞察力が高いんですね。
善逸は猪の前に立ちはだかります。
中に入っているのは鬼だ!と喚く猪。
そして情け容赦ない蹴りを何発も・・・
これが、前話で善逸が猪にぶちのめされていた顛末だったのです。
瞬時に堪忍袋の緒が切れ、体当たりで猪を止める炭治郎。
あっ、バキッと鈍い音がー!
猪と炭治郎の素手での殴り合い。
猪の異様に低い攻撃は、四足獣のようでした。そして、関節の柔らかさも。
この二人のやり合いは見所です。
猪の勢いは止まりません。
さっき肋骨が折れた(はずの)体を曲げ、心配する炭治郎に飽くことなく向かってきます。
いい加減落ち着けぇ!!と頭で止めた炭治郎。
今度はゴシャッと・・・何か割れる音が。
猪の被り物が落ちた、と思ったら・・・肩につくくらい伸びた髪に、可愛らしい女の子のような顔が!
この顔からあんな悪態が出てくるなんて!
27話「嘴平伊之助」
俺の顔に文句でもあんのか?殺すぞテメエ!と怒る猪。
俺の名は嘴平伊之助(はしびらいのすけ)だ!覚えておけ!と威勢良く名乗りました。
と思ったら白目をむいて・・・倒れてしまったのです。
しばらく時が経ったでしょうか。
ガバッと起きた伊之助。
他の皆は、屋敷で亡くなった人を埋葬していました。
なぜ死体を埋めるか分からない伊之助。
体が痛むから動けないんだなと心配する炭治郎。
ズレた者どうし、噛み合わない掛け合いは必見です(笑)
正一たちに別れを告げると、鎹烏からのお達し。
ついてこいとのことです。
善逸を背負い、道中伊之助と話す炭治郎。
伊之助は鬼殺隊員から刀を奪い、最終選別のことを聞き出して自力で鬼殺隊に入ったようでした。
着いたのは、藤の花の家紋の家。
鬼狩りに一族を救われた家で、鬼殺隊には無償で尽くしてくれるのです。
三人は、鎹烏に休息を命じられました。
出てきたのはちんまりとした優しそうなお婆さん。
食事も、布団も、お医者さんまで、至れり尽くせりです。
受診の結果、なんと三人とも骨折していたのでした!
寝床につきながら、三人それぞれ思う所があるようです。
するとその時、箱から禰豆子が!
音に震えていた善逸でしたが、突如怒りが頂点に!
お前はこんな可愛い女の子とウキウキ旅してたのかーー!と、ここの善逸の表情(顔芸)は見ものですよ(笑)
・・・その叫び声は、夜明けまで続きましたとさ。
28話「緊急の呼び出し」
三人の骨折が癒えた頃、緊急の指令が来ました。
藤の家のお婆さんは、三人を丁重に見送ります。
関係ねえばばあが何で俺らの無事を祈るんだ?誇り高く生きろってどういうことだ?
と疑問が尽きない伊之助。
ドタバタしながらも、三人での出発です!
那田蜘蛛山(なたぐもやま)が見えてきました。
怖さにへたり込む善逸。こら~~!!とその時、向こうから這いつくばった男性が。
しかも、鬼殺隊の服を着ています。
炭治郎が話しかけたその時、男性はものすごい力で後ろに引かれ、木立に吸い込まれていきました。
一体何が?これが鬼の仕業なのでしょうか?
炭治郎、そして負けず嫌いの伊之助は、共に山の中に向かいました。
道すがら、炭治郎は一緒に来てくれた伊之助にお礼を言います。
伊之助は頭がほわほわしました。
そういえば、藤の家のばばあからもこんな感じがした・・・
炭治郎は、鬼殺隊員の男性を発見し、呼び止めます。
その男性が言うには、鎹烏の指令で隊員が10人送り込まれたが、皆斬り合いになったとのこと・・・
だから柱に来て欲しかったようです。
木立の奥には、蜘蛛のように手先で糸を操る女性が・・・
やはり鬼でしょうか。
ボロボロになりながらも戦況報告に戻った鎹烏。
鎹烏を撫でる男性は十二鬼月がいると判断、「柱」を向かわせることに決めます。
命を受けたのは、雪山で炭治郎に刃を向けた冨岡義勇と、蝶の羽模様の羽織をまとった可憐な女性でした。
この女性は誰?そして、「柱」とは?
29話「那田蜘蛛山」
炭治郎と伊之助に置いて行かれ、いじける善逸。
しかし、炭治郎が禰豆子を連れて行ったことを思い出し、全速力で山に向かいます。
炭治郎と伊之助は、先程の鬼殺隊員同士の斬り合いの場にいました。
ですが、隊員たちの動きがどうも不自然です。
隊員の背中に甘い匂いを感じて見てみると、糸がついていました。
糸で操られているのです!
すると突然刺激臭が。
小さな子蜘蛛が、炭治郎の袖にくっついて糸を引こうとしていました。
糸を切るだけでなく、操っている鬼を見つけ出し、倒さねばならないということに気づきます。
その時、夜空に白い影が浮かびました。
蜘蛛の巣模様の着物を着た鬼でしたが、まだ子供のようです。
僕たち家族の暮らしを邪魔するな、と言い残して去りました。
一体何者でしょうか?
殺せず悔しがる伊之助。
ですが、炭治郎の頼みに応じて糸の主を探します。
繰り出したのは、獣の呼吸 漆ノ型・空間識覚!
集中することで触覚を研ぎ澄まし、空気の揺らぎで場所を特定できるのでした!
伊之助、さすが山育ち!
どうやら、糸を操る鬼の場所が摑めたようです!
蜘蛛の子鬼はあやとりしながらつぶやきます。
誰にも邪魔はさせない、静かに暮らすんだ。
僕たちの「絆」は誰にも切れない・・・と。
この少年の家族とは?
30話「操り人形」
斬り合う鬼殺隊員を何とか止めようとする炭治郎と伊之助。
ここは自分に任せて先に行け、と村田。
伊之助はまたもや悪態をつきます。相変わらず口が悪いですね(苦笑)
炭治郎と伊之助が操る鬼を探そうとその場を離れた矢先・・・
なんと、女性の隊員が同僚の亡骸を両手に現れました。
彼女自身も糸で吊られています。
その後ろには、笑みを浮かべ、手ぐすねを引く蜘蛛の操り鬼がいました。
この鬼が鬼殺隊員を糸で絡めとり、人形のごとく動かしていたのでした!
母さん。
突然そこに現れた、蜘蛛の子鬼。
勝てるよね?時間かかりすぎ。早くしないと父さんに言い付けるよ?
累という名の子鬼は、「母」らしき操り鬼に向かってつぶやき、消えていきました。
恐怖におびえる母の操り鬼。
糸を引くのも自暴自棄になっていきます。
死ね!でないと私がひどい目に遭うの!と。
先程の女性隊員も他の隊員も、無理矢理糸で引っ張られ、骨は折れ内臓に刺さり、無残な姿に。
炭治郎は必死で考えます。
技を使わず動きを止める方法は・・・
そうだ!
炭治郎は、女性に体当たりして跳ね飛ばし、背中の糸を木に巻きつけました。
何とか動きを封じることに成功!
ライバル意識満々の伊之助も真似します。
悔しがる操り鬼・・・炭治郎と伊之助は無事に鬼を倒せるのでしょうか?
31話「自分ではない誰かを前へ」
あと一人で糸の動きを止められる!と炭治郎と伊之助が思った矢先、
エスカレートした操り鬼は隊員を皆殺しに・・・。
直後、何かが近づく気配を感じた炭治郎。
伊之助も気づいたようです。
次第に二人の息が合ってきましたね!
振り返った二人が目にしたのは・・・
頸のない巨体でした!両腕の先には不気味な鋭い爪が。
袈裟斬り(けさぎり)にしようと炭治郎が言うやいなや、逸った伊之助が斬りかかります。
伊之助は一瞬で切り傷を受け、糸で引っ張られてしまいました!
刺される、危ない!
とその時、炭治郎が鬼の腕に体当たり!!
伊之助の糸を切り払いました!いいぞ炭治郎!
伊之助、一緒に戦おう!力を合わせて倒そう!と叫びます。
こんな時にほわほわしかけて半ギレの伊之助!
炭治郎は、自分が踏み台になり伊之助を跳ばせると、肆ノ型・打ち潮で鬼の足を薙ぎ払います!
宙を舞った伊之助の袈裟斬りで、鬼は倒れました。
全部あいつの思い通りじゃねえか。
あいつは自分が前に出ることより、全体の流れを見てるんだ・・・
またまたライバル心を燃やす伊之助です。
その時、お前に出来ることは俺にもできるぜ!と叫んで、炭治郎を投げ飛ばしてしまいました。
一体何事!?
戦況を見ていた操り鬼。
最後の人形が倒れた・・・そもそも累に脅されて焦ったのよと憤ります。
とその時。
中空から自分めがけて飛んできたのは、市松模様の羽織の鬼狩りでした!
咄嗟に鬼は思います。死ねば解放される、と。
鬼の表情を見取った炭治郎が放ったのは、水の呼吸 伍ノ型・干天の慈雨でした!
32話「刺激臭」
地面に落ちていきながら、首は思います。
斬られたのに、全然痛くない。優しい雨に打たれているようで。
もう、全てから解放されるんだわ・・・。
十二鬼月がいるから、気をつけて。
操り鬼は、炭治郎にそう伝えて消えました。
十二鬼月と聞き、薬の完成のためにも、と炭治郎が思ったその時、伊之助が!
依然として競争心メラメラで、傷を心配する炭治郎の心遣いも撥ねつけます。
炭治郎は思い返します。
それにしても、操り鬼からはあんなに恐怖と苦痛の匂いがした。
鬼の一族がいるのか?・・・鬼は群れないはずなのに?
他方一人で山中をさまよう善逸。
チクッとするし臭いし、カサカサ気持ち悪い音するし、ほんとに蜘蛛イライラする!
と振り返ったその時、人面蜘蛛が!
(いつものように)悲鳴を挙げ全力疾走した先には・・・
何と、小屋が宙に浮き、周りに鬼殺隊員らしき人たちが吊り下がっていたのです!
人間が・・・蜘蛛にされているようでした。
その時小屋から降りてきたのは、人間と同じくらいの大きさの蜘蛛男です!
この蜘蛛は実は累の「兄」でした。
もう鼻水と涙でボロボロで、捨て台詞もそこそこに逃げる善逸。
確かに夜の森でこれは怖すぎます。
兄蜘蛛は言います。
お前は既に負けている。
お前も毒で蜘蛛になって地を這うんだ、と!!
善逸は本当に蜘蛛になってしまうのでしょうか?
嫌ーー!!頑張れ善逸~!
33話「苦しみ、のたうちながら前へ」
兄蜘蛛は時計で説明します。
長い針がここにきたらお前も俺の仲間だ、と。
あまりの恐怖に、木に登って泣きじゃくる善逸。
ちょうどあの日のように。
善逸が師匠の元で鍛錬していた頃のこと。
これ以上修行したら死ぬよぉ!全然結果が出ないの!
木から降りるよう説得する育手の「爺ちゃん」に、延々駄々をこねました。
とその瞬間!
轟音とともに、善逸の木に雷が落ちたのです!!!
奇跡的に命を取り留めたものの、黒髪が金色になってしまいました。
こんな俺でも、変わりたくて、まともな人間になりたいって思っていた。(一応そう思ってたんですね)
なのに、蜘蛛になってハゲて死ぬなんてー!
悲鳴を上げ、何気なく頭を押さえたところ・・・
髪がごそっと抜けたのです!
嘘!この段階で抜けるの?と、失神する善逸。
兄蜘蛛は、あまりの腰抜け具合に呆然です。
善逸が木から落ちかけた、その時でした。
出ました、雷の呼吸 壱ノ型・霹靂一閃!
兄蜘蛛は斑毒痰(ふどくたん)で応じますが、かわされます。
着地し態勢を立て直した善逸は、再び構えの姿勢に。
こいつ、また同じ構えだ・・・間違いない、一つの技しか使えないんだ!
この程度が鬼狩りか、と笑えてくる兄蜘蛛。
あのとき、爺ちゃんは言っていたな。
刀は、ひたすら叩いて純度を高めるんだって。
だから諦めるな、一つのことを極めて、誰よりも強靭な刃になれと。
爺ちゃんの言葉を胸に、善逸が今、刃を振るう!
34話「強靭な刃」
一つのことを極めろ。
善逸の心に蘇った教えでした。
体は、毒でしびれて動かなくなってきます。
兄弟子から色々言われたな。
師匠は鬼殺隊最高の称号をもらった人、元「柱」だ。
そんな方を馴れ馴れしく爺ちゃんなんて呼ぶな。
消えろ。
俺は、誰にも期待してもらえず生きてきた。
でも爺ちゃんだけは、何度でも俺を叱ってくれた。絶対俺を見限ったりしなかったんだ!
毒を打ち込め!兄蜘蛛は子蜘蛛に命じます。
吐血している善逸を見て、こいつが蜘蛛になったところで役には立たないだろうと考える子蜘蛛。
しかしその直後、空気が揺れるのを感じました。
雷の呼吸 壱ノ型・霹靂一閃 六連!!
激しい稲光と轟音が6度。
兄蜘蛛の首が地に落ち、善逸は小屋の上に落ちていました。
幸せな夢を見るんだ。
誰よりも強くなって、いつでも人を助けてあげられる夢。
爺ちゃんのお陰で強くなった俺が、たくさんの人の役に立つ夢。
諦めるな。
頑張れ善逸!(ここ、泣きポイントです)
炭治郎と伊之助には、落雷のような音が聞こえました。
伊之助は、怪我がひどいから下山しろという炭治郎の勧めを断ります。
俺は怪我してねえ!と言い張る始末。
とその時、川の向こう岸に蜘蛛の少女がいました。
後を追おうとする二人の前に、う、上から!?
巨大な蜘蛛鬼が現れたのです。
俺の家族に触れるな!!
体もすくむ雄叫びが!!
炭治郎・伊之助、絶体絶命のピンチ!
鬼滅の刃4巻感想まとめ
本巻で猪の正体が明かされました。
我流で呼吸を極め最終選別も突破するとは、なかなかのツワモノです。
人の名前を覚えない度合いにはびっくりしますが・・・興味がないんでしょうね。
しかし、階級が一番下の三人がこれだけ奮戦するとは、びっくりです!
基本的に常にイケイケな伊之助と、9割方泣いてるかネガティブですが残り1割で真価を発揮する善逸、そして頭硬くて時々ズレてますが優しくみんなを包む炭治郎。
デコボコが(多分)噛み合って、いいコンビネーションじゃないでしょうか?
藤の紋の家で三人が戯れるところ、私はすごく好きですね。
力を合わせて鬼を倒していってほしいと思いますが、遭遇する鬼もパワーアップして・・・
一体、累という子蜘蛛は何者なのでしょうか。
小さいながらあの目の威圧感・・・。
つぶやきもゾッとします。
炭治郎に斬られた「母」の鬼は、失敗する度に冷たい視線を浴び、暴力を振るわれていたようですね。
監視し、罰を与えて維持される「家族」。
近年の社会事件ともリンクする気がして、背筋が凍ります。
単独行動だった善逸、いいトコ見せてくれたじゃないですか!
何とか生き延びてと願うばかりです(涙)
そして炭治郎と伊之助の前には次なる敵、巨大な父の蜘蛛鬼が!
三人の運命やいかに!
第5巻も見逃せません!